技術者教育について
この度は当ホームページにご訪問していただきありがとうございます。当ホームページは俵 経営コンサルタント事務所のホームページです。 当経営コンサルタント事務所は、中小企業製造業における製品開発から生産~販売に至る 企業活動への支援を得意としております。
本ページは、私の技術者教育に関する実績をご紹介するページです。 私が取り扱っている技術者教育には、これから技術者を目指す学生に対する教育と、 製造業に従事している社員(新入社員含む)に対する教育との2種類があり、その一端をご紹介します。
公立学校における技術者教育
この数年間、年に何回か公立学校の「医療福祉工学」の特別講義を担当しております。対象とする方々は、一般教養から専門課程へと、 勉強の軸足を移し始めたばかりの学生達です。
このお話を受託する前に、学生に対してどの様な内容で講義をしたら良いのか、検討を行い講義内容を決定しました。 以下にその概要を示しておきます。
- 専門教科を学び始めたばかりの学生達ですので、
★学生達の特徴として- ・ これから専門的な科目を受講する訳ですから、まだ専門的な知識を有していない。
- ・ 工学系の学科ですので、理学・化学・工学関係に多少とも興味を有している。
- ・ まだ将来的な自画像を描けるまで成長していない。
- そして、この様な学生達に何を教えたら良いのか悩んだ末に、以下の結論に達しました。
★講義内容について- ・ 専門的な話については、ご専門の教授・助教授の先生方にお任せする。
- ・ 一般教養から専門課程への移行をスムーズに行うためのイントロダクションとする。
- ・ 具体的な事象を取り上げ、学生に分り易い講義内容とする。
- ・ 工学とは、自然科学の知見を利用して、人間の利益となるような技術・製品及び
製法などを開発・発明する学問であることを伝える。
この数年間、「医療福祉工学」の特別講義を担当しておりますが、その結果について簡単にご紹介します。
(1)講義のテーマと概要
もうすでに何回か特別講義を実施しておりますので、その中より二件ご紹介します。
- ★テーマ:「医療工学の基本と物理学との関係」
~体温計の種類とその基本的な考え方~
講義内容について:- ・ 体温計は、バイタルサインを捉える便利なツールであり、日常的に使われている。
- ・ 体温計は誕生以来進化を遂げており、最近のエレクロニックスの進歩により、
小型軽量化されている。 - ・ 水銀体温計は水銀の膨張量を使用し、一方耳式体温計は物体が放射する赤外線を
感知して、体温を測定している。これは、自然科学の知見を利用して、人間の利益と
なるように作られた製品の一例である。
- ★テーマ:「バイオマテリアルの基礎」
~金属・セラミックス材料の考え方~
講義内容について:- ・ 物質の状態は、その物体に与えられるエネルギー量の大きさで決まり、プラズマ
・気体・液体・固体の4つの状態を呈する。 - ・ 金属・セラミックスは固体物質である。
- ・ 固体物質は、物質を構成する原子・分子・イオン等が規則的に内部配列しており、
その内部配列の繰り返しが十分大きければ(肉眼または顕微鏡レベルの大きさ)結晶
と呼ぶ。 - ・ 結晶には転移などの欠陥が存在、転位密度や結晶粒の大きさで、物理的性質・化学
的性質・機械的な性質が異なる。 - ・ 金属・セラミックスは、バイオマテリアルとして使用されており、硬組織埋植用・軟組
織埋植用・循環血液接触用・歯科用などの用途があるが、生体との反応が起こらず
安全であることが要求されている。
- ・ 物質の状態は、その物体に与えられるエネルギー量の大きさで決まり、プラズマ
(2)受講生の感想と特別講義風景
上記特別講義に対するアンケート結果(理解度・今後の参考度)について、以下にご紹介しておきます。
- ★特別講義アンケート結果
- ・ 理解度:30%強の学生が理解したと答え、ある程度の理解したを答えた学生を含め
ると、理解度が90%に達する。 - ・ 参考度:約70%の学生が、今後の専門科目受講の際に、役立つ。
と答えたことより、これら特別講義は学生達にも理解され、今後の専門科目の修得に役立っていると思われます。
- ・ 理解度:30%強の学生が理解したと答え、ある程度の理解したを答えた学生を含め
- ★特別講義実施に際しての感想
- ・ 工学的・物理的素養をある程度身につけているので、専門的な話に興味を持って
おり、それなりに理解している。 - ・ 特に「バイオマテリアルの基礎」については、後続の特別講義の中で、専門家による
「バイオマテリアル」の講義があるとのことで、その前段のイメージで捉えていると
思われる。 - ・ 専門的な授業が行われ始めた時期であるが、材料物性に興味を覚えた学生が多い。
- ・ 将来的に嘱望される学生達を教育するのは社会貢献の一環と考えています。学生
のみならず教職員の方々にも喜んで貰えるような講義内容としたいと思っています。
- ・ 工学的・物理的素養をある程度身につけているので、専門的な話に興味を持って
講義に対するアンケート結果
特別講義風景
当事務所では、教員時代の豊富な経験を活かし、学校法人での講義も賜っております。ご興味が御有りの方は、俵経営コンサルタント事務所までお問い合わせ下さい。
新入社員に対する技術者教育
この2年間程、法人研修を実施しているクライアント先と協同で、厚生労働省が推進している 『キャリア形成促進助成金』を活用した 『技術系社員教育プログラム』を実施しております。
本年度は4月~5月にかけて実施致しましたので、以下に簡単にその内容をご紹介致します。
- ★技術系社員教育プログラムの狙い
- ・ 社会人・企業人としてのスキル・アップ
- ・ ものづくり人材・技術者としてのスキル・アップ
- ・ 個々人の問題解決能力アップ
- ★実施期間・受講生について
- ・ 実施期間:4月~5月
- ・ 派遣元企業:食品製造・販売業、一般機械製造業、化学プラント業界等
- ・ 学歴:高卒者(普通科・商業科)及び大卒者(文系・工学系)
- ・ 年齢:18歳~26歳
- ・ 性別:男・女
- ・ 入社後の職種:営業・販売部門、製造直間部門、技術・開発部門
- ★実施内容
- プログラムの詳細については、下記『平成24年度技術系社員教育プログラム』を参照して下さい。 このプログラムの特徴として、以下の点が挙げられます。
- ・ 『ものづくり』を経験したことがない初心者にも判り易い内容としている。
- ・ 理解を深めるために演習・実習を盛り込んでいる。
- ・ グループワークを活用し、集団活動時の留意点と活動方法について教えている。
- ・ 将来的に専門的知識を深めさせることが出来るように、そのヒントもあわせて紹介。
- ・ 製造現場に対する理解を深めるために、協力会社での工場見学を盛り込んである。
平成24年度に実施した技術系社員教育プログラム
本年度に実施したプログラムを以下に示しておきます。当事務所がご提供できる
『技術系社員教育プログラム』を
基本として、受講生を派遣する企業の業種・業態を考慮して、その都度最適な実施プログラムを作成しております。
- ★受講生の感想・アンケート結果
本教育プログラムを受講した受講生の感想とアンケート結果を、以下に簡単に紹介しておきます(順不同)。 - ・ 企業ならびに製造業の概要・仕組みを知ることが出来た。
- ・ ものづくりの楽しさを知ることが出来、ものづくりへの意識・関心が高まった。
- ・ 職場に配属され、実務を行う際の心構えを知ることができた。
- ・ 工場見学により、講義で習ったISO・5S等が実際に運営されていることが分った。
- ・ 5Sの講義・実習を通じて、5Sの知識を習得することができた。
- ・ 5Sの整理・整頓・清掃・清潔・躾の意味が良く分り、職場でも5Sを実施したい。
- ・ PDCAサイクルが仕事を進める上での基本であることが分った。
- ・ 品質管理や保証に関する知識を知るとことができ、配属後の仕事に役立てそうです。
- ・ 品質とは顧客の「期待」であるが分り、その期待に応えるように頑張りたいです。
- ・ 食品を扱う上で必要なHASSAPも含めた品質管理・保証の知識を得ることができた。
- ・ 食の安全・安心を守るための工夫がされていることを知ることができた。
- ・ 食品製造業に必要な知識や品質管理手法を取得することが出来た。
- ・ 労働災害がどのようなときに発生するのか、その予防策について知ることができた。
- ・ 安全衛生を徹底することにより労働災害が減ることが分った。
- ・ 安全衛生の基本を学び、労働災害の防止策を考えることが出来た。
技術系社員教育に関する受講生のアンケート結果
技術系社員教育風景
新入社員向けの技術系(製造系含む)社員教育プログラムにご興味のある方は、別ページに詳細が記載されて居りますので、 こちらををご参照願います。
また俵経営コンサルタント事務所へのお問い合わせはこちらからお願致します